なぞなぞ大会で話す力を鍛える
「分かる話し方」、「伝わる話し方」を子ども自身に意識させるために有効な、「なぞなぞ大会」の授業。なぞなぞの出し方10ヶ条も示してあります。 No.1116195
http://www.oxoxo.jp/asakawa/009nazonazotaikai.htm
原実践:浅川清先生 コンテンツ作成:浅尾真治
遠足や修学旅行のバスの中で、レク係の子がクイズやなぞなぞを出す。張り切って出す。
しかし、イマイチ盛り上がらない。
なぜだろうか?
「クイズやなぞなぞをみんなで楽しむという」という「目的や場に応じた適切な話し方」ができていないからだ。
以下、なぞなぞ大会を通して「分かりやすく話す力」を鍛える方法を紹介する。
なぞなぞ大会の前日、次のように話す。
明日の国語の時間になぞなぞ大会をします。一人、二問ずつ出してもらいます。
自分が出すなぞなぞを二問、用意してきなさい。
次の日、以下のように授業を進める。
なぞなぞを出したい人、前に出なさい。先着5名までです。
先を争って元気のいい子達が前に出てくる。何の指導も加えず、5人に出題させる。
その後、次のように問う。
なぞなぞを出すとき、「こうするといい」と思ったことを、ノートに書き出してみなさい。箇条書きで、できるだけたくさん書くんですよ。
ひとつ書けたら見せにいらっしゃい。
黒板に番号を書いておき、見せにきた子には板書させる(重複しないものを)。
板書が途切れたら、板書した子に「なぜ、そうした方がいいのか」を説明させる。
大きな紙に書いておいた「なぞなぞの上手な出し方・一〇ケ条を提示して読ませる。
なぞなぞの上手な出し方・10ケ条
①いちばん遠い子に届く声で
②早口にならないように
③最後まではっきり言い切って
④問題は2回繰り返して(1回だけでは意味がつかめない子が多いから)
⑤カギになる言葉は、ゆっくりと声も張って(平板な言い方では、意味がつかみにくいから)
⑥「ピンポーン!」「残念!」は、即座に(テンポよく進め、だれさせないため)
⑦答える子を当てるのは3秒以内に(テンポよく進め、だれさせないため)
⑧正解は、わけをつけ加えて復唱する(「そうか!」と全員で納得して次へ進むため)
⑨5人当たらなかったら、ヒントを出す(テンポよく進め、だれさせないため)
⑩10人当たらなかったら、出題者が答えを言う(テンポよく進め、だれさせないため)
④番から⑩番までについて聞きます。
なぜ、このようにしなければいけないのでしょう か。わけを言いなさい。
①番から順に言わせる。誰も言えなかったら、教師が話して聞かせる。
では、できるだけ上手になぞなぞを出してみなさい。
1人、1問ずつです。
この後、練習時間を2分取る。
その後、全員に1問ずつ出題させ、個別評定をしていく。 ①番から順に言わせる。誰も言えなかったら、教師が話して聞かせる。
◆④の条件を忘れちゃったね。惜しい!。4点。
◆①から⑤までが完璧!すごい!5点。
◆⑧まで、全部クリアー!お見事!10点。
このように進めていくと「もう一度やりたい!」という子が出てくる。
時間があれば、2回目に挑戦させる。